アンティークのリングです。
内側のホールマークから1894年、イギリス・チェスターで
ゴールドの品位検査を受けていることが分かります。
当時イギリスはヴィクトリア女王の在位期間
(1837年〜1901年) であり、その時代の作品は一般的に
"ヴィクトリアンジュエリー" と呼ばれています。
当リングはホールマークの示す通りヴィクトリアン後期の
作品で、デザイン、宝石の組み合わせ、カラーなど、
さまざまな箇所にその頃の作品の特徴がよく表れています。
小ぶりなターコイズとパール、各六石を横一列、
上下に配したシンプルなデザイン。
明るい色合わせ、高さを抑えたセッティングも時代的な
嗜好といえるでしょう。
パールは丸い真珠を半分にカットした、ヴィクトリアンの
代表ともいえるハーフパールです。
一粒ずつの大きさ、色、形のふぞろい感が生み出す
なんともいえない愛らしさ。
またそれはターコイズも同様で、アンティークらしい
ナチュラルな温もりをさらに際立たせています。
トップからシャンクにかけての異国風な彫りも、
1800年代半ば〜終盤に流行した古代リバイバル
デザインを意識したものでしょうか。
控えめながらも大いにヴィクトリアンジュエリーの
趣を楽しむことができる、味わい深い作品です。
年代 1894年
国 イギリス・チェスター(ホールマーク有り)
素材 ターコイズ パール 9金
サイズ 15号
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