ガーネットのピアスです。
濃く鮮やかな暗赤色のガーネットといえば、1800年代後期頃、
ヴィクトリアンに流行したボヘミアンガーネットを
思い出される方も多いことでしょう。
ボヘミア(現在のチェコ)産のガーネットを用いたジュエリーは
当時大変人気が高く、こちらのピアスはおそらく1900年代以降、
その頃の作品を模して作られたヴィンテージ品だと考えられます。
主役はつるんとしたカボションカットのハート型。
ふっくらと丸く厚みがあり、ゆっくりと傾けてみると、ダーク
レッドの奥にごく僅かにパープルが揺らめく上品な色合いです。
ハートシェイプの周りを捻じったメタルがぐるりと囲み、
さらにその外側を、十四石のローズカットガーネットが
縁取っています。
ロマンティックなハートモチーフ、古代風の縒り線模様、
ガーネットと相性の良い赤味を帯びたローズゴールドカラー
メタルの採用と、デザインの特徴もまた大いに
ヴィクトリアンテイストです。
カボションカットの艶やかな光沢と、ローズカットの
小さなカット面にキラリと反射する輝き。
横、そして裏側から見ると、ハートと脇石とが
土台ごと高さを変えてセットされていることも分かります。
異なる要素を組み合わせることで、ワントーンの中に
趣のある表情を作りだす、凝った演出です。
ピアスの針部分には14金素材を使用しています。
年代 1900年代
国 ヨーロッパ
素材 アルマンディンガーネット
サイズ 約1.9cm×1.9cm(モチーフ部分)
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