幅広のゴールド地に様々なチャームが飾り付けられた、大変ユニークで
めずらしいブレスレットです。
ベースとなるゴールド部分は1940年代製、ダイヤモンドとカラーストーンの
チャームはおそらく1920年代頃、アールデコ期のものと推測されます。
精巧で愛らしい、15種類ものチャーム。
サファイアとルビーの「セーラー」。パンツ部分は石の爪が見えないよう
丁寧にセットされています。
十八石のダイヤモンドが輝く「鍵」。
ダイヤモンド、エメラルド、アメシスト、ルビー、サファイア、トパーズ、
それぞれの頭文字を取り並べた「"DEAREST(最愛の人)"モチーフ」。
ダイヤモンドとルビーの「馬車」。車輪の中央にまで小さなルビーが
あしらわれています。
ダイヤモンド三十石の「I LOVE U」。
三十一石のダイヤモンドで記した「HLB」の文字は、何かの略語か、
イニシャルでしょうか。
ダイヤモンドの中央に一石のルビーがきらめく「ハート」。
ダイヤモンドと各種色石の「フラワーバスケット」は、モチーフ、デザイン、
カラー、どれをとってもアールデコの雰囲気がたっぷりです。
直線状に配したルビーのピンクレッドがアクセントになった、ダイヤモンドの
「ヨット」。
カボションカットのルビーとエメラルドで飾られた「鳥」は、セーラーや
ヨットとあわせたカモメなのかもしれません。
幸運のモチーフ、ダイヤモンド十四石の「馬蹄」。
ダイヤモンドの「ブック」、または「バイブル」は、表紙が開く凝った
細工です。
ラッキーモチーフ「クローバー」中央のダイヤモンドには、一際美しい
カットが施されています。
ダイヤモンド十石の「クロス」は信仰のモチーフでしょう。
「家」、あるいは永遠を示すモチーフは、ダイヤモンドとカリブレカット
ルビーの、アールデコらしいデザイン。
各チャーム一つずつが、単体でプチジュエリーとしても十分に成立する
見事な完成度です。
用いられている素材もけして安価ではなく、またジュエリーの性質上
カスタムメイドの可能性も考えられ、同種の流通量自体少なく、全く
同じ作品を目にする機会に至ってはほぼないといえるかもしれません。
二十世紀以前より愛や希望、夢、信仰など各人の選択したモチーフを集め
飾ったチャームブレスレットは、多くの女性に愛されてきました。
全体のデザインには時代に即した流行があり、大ぶりなジュエリーが
好まれた1940年代に相応しいスタイルとして採用されたのが、一般的な
チェーンタイプのものではなく、このようなデザインであったのでしょう。
一方で鍵やハート、馬車、クローバー等15種類のチャームからは、恋愛や結婚、
幸福や日々の楽しみといった、いつの時代でも変わらない、ごく個人的で
ささやかな願いや希望が見てとれます。
美しく稀有な宝飾品としてはもちろん、時代の変遷と融合、かつての、
そしてこれからの女性たちの姿といった異なるテーマにも思いを馳せ
楽しむことのできる、非常に贅沢な作品です。
"14K"の刻印があります。
年代 1940年代頃
国 アメリカ
素材 ダイヤモンド シンセティックルビー シンセティックサファイア
エメラルド アメシスト トパーズ 14金
サイズ 手首周り約16.5cm
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