葡萄を象ったブローチです。
ボリュームのある房を形作るのは、直径3ミリ〜5ミリ程の
球状コーラル。
一粒一粒、色や形が微妙に異なります。
オレンジの中に僅かに覗くホワイト、控えめな研磨により
残されたマット感が、偶然にも果実の表面に付着する
ブルームを表現したかのようです。
ゴールドの枝や葉も、自然に、そして大変丁寧に描かれ、
枝の伸び伸びとした躍動感や、葉の柔らかさまでもが
伝わります。
豊穣や子孫繁栄の象徴とされる葡萄は、その意味合いや
モチーフとしての愛らしさも手伝い、アンティーク
ジュエリーでもたびたび目にする機会があります。
中でも独特の赤味と艶を持つコーラルは、最も特徴的な
瑞々しい果実を表現するのに最適な素材のひとつと
いえるでしょう。
年代 1800年代中期〜後期
国 イタリア
素材 コーラル ゴールド
サイズ 約6.1cm×3cm
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