中央に一石のサファイアを、その周囲に十五石の
ダイヤモンドを配したリングは、20世紀初頭頃製と
推測されます。
サファイアに施されているのは、石の持つ色や艶を
引き出すつるんとしたカボションカットです。
複数の面を設けたファセットカットと異なり
きらきらとした輝きが抑えられる分、深海を思わせる
濃いブルーがダイレクトに楽しめます。
角度により青の明度が変化する様子も美しく神秘的です。
ダイヤモンドはオールドヨーロピアンカットに近いもの、
シングルカットなどが混在しています。
石周りには当時用いられることの増えたプラチナを使用、
洗練された白がダイヤモンドに更なる煌めきを与えます。
存在感のあるゴールド枠で、クラシカルな印象を強調した
サファイアとの対比を演出する意図もあるのでしょう。
指に着けると、レースのような台座の透かし模様が
ちらりと覗きます。
軽やかで女性らしい、この時代に好まれたデザインです。
年代 1900年代初頭頃
国 ヨーロッパ
素材 ブルーサファイア ダイヤモンド ゴールド プラチナ
サイズ 9.5号
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