ドーム状の水晶の裏側から彫りを施す、リバースインタリオと
呼ばれるペンダントです。
側面や裏側から眺めると、薔薇の葉は比較的浅く、花や花瓶は
緩やかなカーブを描きながら、水晶の表面近くまで深く
彫られているのが分かります。
破損の限界を見極めつつ、浮き出るような柄の見え方に
更なる奥行を与えるその技術がいかに高度で大変な手間を要するか、
想像に難くありません。
水晶の四方を飾るのは、ローズカットのダイヤモンド。
シルバー台にセットされた小さく鋭い煌めきと滑らかな
クリスタルの輝き、そして芳しい薔薇のモチーフもまた、
凛とした気高さを感じさせます。
1922年以降、オーストリアに輸入されたシルバー800製品に
見られるホールマークが確認できます。
年代 1922年頃
国 イギリス(推定)
素材 ロッククリスタル ダイヤモンド シルバー(刻印有)
サイズ トップ約3.2cm×2cm チェーン長さ約46cm
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